コスモ石油=国産SAF製造事業の検討を開始、三井物産と協業で
コスモ石油は28日、三井物産と協業で国産SAF製造事業の検討を開始すると発表した。三井物産が出資する米国ランザジェット社が開発した大規模SAF生産技術を使用し、コスモの製油所で国産SAFの生産を目指す。ランザジェット社は主にブラジルのサトウキビを原料にエタノールを生産する。コスモ担当者によると、SAFの生産拠点となる国内3製油所の位置付けや設備新設の有無はこれから検討していくという。
SAFとは、「Sustainable Aviation Fuel」の略で、「持続可能な航空燃料」を指す。国内の航空業界はCO2削減として2030年に航空燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を掲げている。コスモと三井物産は2027年度までに年産22万klの国産SAF製造および供給を目指すほか、副産物として年間2万kl生成されるリニューアブルディーゼルも空港内の輸送機やトラック、重機などへ供給を検討していく。
インターコンチネンタル取引所に砂糖先物市場が上場されており、ブラジルのサトウキビ生産動向や世界のエタノール需要等を材料として活発に取引されている。27日の取引をみると、指標限月の10月限は1ポンド当たり17.4セント前後で推移している。
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