20日 原油は反落、API在庫増や経済減速を懸念
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ30セント安の71.95ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同23セント安の75.81ドル/バレルと、いずれも反落している。 20日アジア時間午前の原油相場は軟調。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「WTIは20日が納会のため、取引が極端に少なくなっているとみられるが、前日まで2営業日続けて上昇したとあり、利益確定売りが入っている」と指摘した。 また、米石油協会(API)が19日に発表した在庫統計で、原油在庫が前週から約330万バレル増となり、市場の事前予想を上回った。ガソリン在庫も予想に反して積み上がるなど、WTIの需給緩和感が強まった。米国ではトランプ大統領が自動車や半導体などへの輸入関税引き上げに言及。野神氏は「貿易戦争により経済が減速し、原油需要の後退がつながることが考えられる」との見方を示した。 日経平均株価は前日比542円74銭安の3万8,621円87銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.50円と、前日の17時時点(151.66円)と比べ急激にドル安・円高方向に振れている。
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