国内石油製品=3月17~21日:陸上ガソリン、底堅い動きへ
陸上ガソリンは、実需こそいまひとつながら積極的な売り込みは限定された。元売り各社は第4週の系列仕切り価格を実質ベースで0.4円引き上げている。全国的に寒の戻りは一巡し、春らしい日が戻ってきた。春の行楽シーズン入りとして主要高速道路の渋滞なども報じられている。千葉は週間比0.2円高の140.55円、阪神は同0.1円安の140円。
21日現在、新年度の補助金政策について正式アナウンスはない。市場関係者間では現状維持で4月入りを見ている向きが多く、期末に見られる在庫調整の溜め込みは限定的。産業燃料に強い商社は「需要家側も補助金制度をよく理解している」と強調する。春の定修シーズン入りに向けたタイト感、先高期待などへの反応は薄く、特に軽油や重油など中間留分の引き締まり感はないとの声が専ら。
商社や広域系、小売業者は「元売り各社から補助金や暫定税率に絡んだ新年度方針の連絡はない」と伝えている。3月最終週に入り、政府から指針が出るか引き続き注視したい。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.