石油化学=2月17~21日:ブタジエンが急落、買い一巡で需要消失
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は軟調に推移した。原油や株式の市場における貿易摩擦や政情不安を背景としたリスクオフの流れを受けた。北東アジア着のパラキシレン相場は堅調となった。川下のポリエステルの需要期が近づく一方で、製油所の定修に合わせPX設備も定修が実施されるため、PXの需給が引き締まると期待されている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に変動はみられず。ナフサクラッカーの稼働調整や定修によりエチレンの供給は限られている。一方で誘導品メーカーの多くは需要不足や採算悪化により、エチレンに対する買い気を示していない。このなか売り手、買い手双方とも動意に乏しい商況となった。
アジアのプロピレン市場は、東南アジア着相場が供給タイト感を背景に強含んだ。
北東アジア着の市場では、売り物が少ないなか、売り買いの取引が乏しい。
北東アジア積みでは、台湾フォルモサ石油化学が3月積みの販売入札を実施した。
東南アジア市場では、複数のナフサクラッカーが採算悪化を背景に稼働を停止しており、供給に引き締まり感が強い。こうした状況下、相場の基調が強まった。
北東アジア着のブタジエン相場は急落した。需要家による3月品の買い付けが一巡しており、買い気が後退していることを受けた。中国国内のブタジエン相場も供給潤沢感や誘導品向けの需要の弱さを背景に下落しており、北東アジア着の相場を押し下げる材料となった。
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