国内石油製品=2月3~7日:陸上ガソリン、値下げ対応広がる
2月商談に入った陸上ガソリンは、1月下旬から顕著な需要鈍化を映し、早めの手持ち玉消化が広がった。昨年12月と1月の補助金減額を受けて小売価格は上昇しており、消費者の節約意識が高まっている。3日現在のレギュラーガソリン全国小売価格は184.6円。
さらに原油安や円高基調に伴う補助金減額観測も響き、補助金の増減に敏感な卸業者は特に売りを急いだようだ。千葉は前週比0.1円の136.65円、阪神は同0.3円安の136.75円。元売り各社は第2週の系列仕切り価格を実質ベースで0.6円引き上げている。
気温こそ低めながら関東地区で降雪は限られ、天気は比較的良好。一方で北海道から九州地区にかけて降雪、さらに地区によっては歴史的な積雪量を記録するなど、天候に対する感度が大幅にずれている。東北や北陸、さらに九州地区では荒天による転送船の遅れから複数油種で出荷規制がかけられているため、出荷規制がほとんどない都市部や内陸油槽所で拡販に動く卸業者もいるようだ。引き続き天候動向には注視したい。
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