石油化学=1月27~31日:市場は閑散、連休明け後の動向に注目
【アロマティクス】
芳香族製品の取引は中国正月に伴い多くの国が連休入りしたこともあり、おおよそ静かな展開となった。韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はともに週明けに小幅弱含んだ。中国の連休入り前に買い気が後退した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に動きはみられず。韓国、台湾、中国がいずれも中国正月のため連休入りしたことから、商談は活発さを欠いた。連休明け後について、需要面では不透明感が残るものの、供給側は限られた状態が続くとみられる。エチレン設備の稼働調整、定修のほか、米国からアジア向けのアービトラージが閉じていることなどが要因。
北東アジア着のプロピレン相場は、買い気の後退を受けて軟調に推移した。ただ、中国などの連休入りに伴い、週を通して商談は低調となった。東南アジアでは、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が所有している残油流動接触分解装置(RFCC)のうち1系列が不具合のため稼働を停止したと伝えられた。
北東アジアのブタジエン市場では、日本で2月に積み込まれるカーゴがこのところ複数成約されている。誘導品設備の定修が背景にあるようだ。一方、韓国では2月以降にブタジエン設備の定修が予定されており、供給にタイト感がある。欧州や米国では定修が予定されていることなどから売り物が限られており、アジア域外からの供給も引き締まっている。
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