LPG=1月27~31日:2月CPが確定、前月から上げ
CFR極東:
先週の極東着市場は買い気後退から軟化した。Rim Asia Indexは1月30日時点で、プロパンが635.75ドル、ブタンが625.75ドルといずれも1月24日比2.75ドル安。中国の旧正月休暇入りを受け、週の半ばからは商いが手控えられた。日本の輸入業者も、在庫の高さからスポット調達余地が限られるとの見方が大勢。一方、売り手は米国の荷役や需要動向の確認に徹しており、様子見姿勢が強い。米国では濃霧の発生による一時的な港の閉鎖が生じている。霧の発生による影響が長引くことで荷積みが遅れるとの懸念が強まっているようだ。
FOB中東:
2月CPはプロパンが635ドル、ブタンが625ドルで確定した。2月CPは市場予想を上回って確定した。これは、サウジアラムコが2月積みのプロパンのターム供給に対し、10%のマイナストレランスを課していたことから、プロパンの供給タイト感が意識されたためと市場関係者は指摘する。3月積みでは、売買プレーヤーともに様子見姿勢をとっており、ファームな商談は聞かれていない。
日本国内:
2月渡し商談に移行した。プロパン、ブタンとも106,500~107,500円で推移した。元売り勢の2月仕切り価格の確定を前に様子見に徹するプレーヤーが多く、スポット商談は活気がみられなかった。ドライバー不足でトラック配送が2月も困難との見方が強かった。2月初旬には、寒波の到来とともに全国的に降雪が予想されており、配送困難に拍車がかかるとの懸念が広がった。これは陸上販売量を落ち込ませ、元売り勢の荷余りを誘発する可能性があるという。一部の元売りが比較的配送しやすい海上市場で売り込みを強め、結果として海上市況が崩れるとみる市場関係者も見受けられた。