国内石油製品=1月20~24日:陸上ガソリン、東西で値崩れ
陸上ガソリンは実需の鈍化を映し、下げ足を強めた。お正月需要が一巡するなか、補助金の追加減額で小売価格がさらに上昇したため、消費者の節約意識が一気に高まったようだ。月後半を商機と見ていた卸業者も多く、需給バランスが短期間で大きく乱れている。第4週の系列仕切り価格は実質ベースで0.5円の引き下げに対し、千葉は前週比4.55円安の135.2円、阪神も同3.1円安の136.75円まで値崩れを起こした。
資源エネルギー庁がまとめた20日現在のレギュラーガソリン小売価格は全国ベースで前週比4.4円高の185.1円まで上昇。東京は同4.7円高の187.2円、大阪は同5.6円高の187円と、過去最高価格水準に達している。
東日本では、厳しい冷え込みが朝晩残るものの、日中は比較的温暖な気温で推移。降雪も少なく、北海道では各種イベントの中止が伝えられている。除雪作業が少ないため軽油の消費も伸び悩んでいるようだ。灯油や軽油もガソリン同様に補助金の減額で卸および小売価格は上昇しており、需給の緩みと合わせて市況へダブルパンチ。しばらく支援材料らしい材料がないため、各種油ともに自律反発の機会を待つ地合いとなりそうだ。
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