LNG=1月20~24日:CNOOCが販売入札
DES北東アジア相場は先週、期近着が14.25ドル前後と上昇した。蘭TTF市場の上昇を受けたが、北東アジアは供給が多く需給は緩いままだ。 LNGプロジェクトの権益者が相次いでスポット販売に動いており、供給は漸増している。豪サントスは23日、3月21~23日パプアニューギニア(PNG)プロジェクト(年産830万トン)積みを対象としたFOBベースの販売入札の応札を締め切った。中国海洋石油(CNOOC)が21日締め切りで実施していたFOBベースの販売入札は、13ドル台で落札されたもよう。対象は2月豪クイーンズランドカーティスプロジェクト(QCLNG、年産850万トン)積みだった。サントスはPNGプロジェクトの権益を39.9%、CNOOCはQCLNG第一液化系列の権益を50.0%、それぞれ保有している。 日本勢では関西電力が在庫調整を目的とした取引を実施している程度。同社は先週、5月15~19日着と5月25~31日着の2カーゴを購入する代わりに、豪イクシスプロジェクト(年産890万トン)出しの4月10~15日着、6月5~11日着、7月5~9日着の3カーゴを販売するタイムスワップ入札を実施したとみられている
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 アラブ首長国連邦のADNOCガスは23日応札の締め切りで、FOBベースの販売入札を開示した。対象は2月8~10日ダス島プロジェクト(年産580万トン)出しの1カーゴ。これでDESベースも含めてADNOCガスが販売入札を開示するのは4回目で、中東から潤沢な供給が続いている。
ドイツはガスの貯蔵施設における在庫の補充に対して補助金を支払うことを検討している。在庫を補充するためのLNGに対する需要が強まるとの見方が蘭TTF相場を押し上げた。米テキサス州で寒気が強まり、米国におけるLNG輸出の停滞懸念が生じていることも強材料となった。
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