原油・コンデンセート=1月13~17日:カタール産アルシャヒーンが上昇
中東原油/コンデンセート 3月積みカタール産アルシャヒーンの市況連動相場は、上昇した。イラン産やロシア産原油の代替需要が中東産中重質油種に集中していることから、市場のセンチメントが強気に傾いており、3月積みアルシャヒーンの相場もドバイ市況に対して3.80ドル前後のプレミアムへと強含んだ。国営カタールエナジー(QE)が14日に締め切った3カーゴを対象とした販売入札では、仏トタルエナジーズが売りに出されていた3カーゴ全てを落札した。1~2日、25~26日、27~28日に船積みする各50万バレルの落札価格は、ドバイ市況に対して3.80ドル前後のプレミアムになったようだ。シンガポールのトレーダーは「トタルエナジーズは、イランとロシア産原油の代替需要を抱える中国およびインド企業向けの転売用として、前月に続きアルシャヒーンやアッパーザクムなど中東産中重油種の買い付けを進めている」と伝えている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 国営インド石油(IOC)は16日に締め切った3月着の追加のスウィート原油の入札で、アブダビ産マーバン200万バレルに加え、400~500万バレルの西アフリカ産原油を手当てした。内訳は、アンゴラ産ネンバとアグバミを米シェブロンから各1カーゴ、英シェルからガボン産ラビライトと1カーゴとナイジェリア産ボニーライトを1~2カーゴ手当てした。IOCは既報のとおり、9日に締め切った3月着の入札では米国産WTIミッドランドを200万バレル購入していた。
南方原油/コンデンセート 3月積み豪州産イクシスコンデンセートの相場が上昇した。米国産軽質油種の相場高騰と、中間留分のマージンの回復を受けた。INPEXが実施したイクシスコンデンセートの販売入札は、タイのバンチャックが落札した。落札価格はCFRベースだったとされ、この価格はFOBベースでDTDブレントに対して3ドル台前半のプレミアムに相当する水準だったようだ。この入札は16日応札の締め切りで実施され、対象は3月7~11日積み1カーゴだった。
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