石油化学=1月13~17日:ブタジエン一段高、供給に品薄感
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週前半に上昇したが、その後は上値が削られた。主に原油相場の動きを受けた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は上昇基調が続いている。PXメーカーによる稼働調整のほか、米国によるロシア産原油輸送のタンカーに対する制裁実施で中国国内の石油製品相場が上昇していることも強材料となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレンのスポット取引は低調となった。エチレンメーカーはエチレン設備の定修や減産で売り物が限られている。誘導品メーカーも採算が合わない状態が続いており、積極的に買い付けていない。
東南アジアではマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が入札を通じて2カーゴを販売した。依然として同社は誘導品設備の不具合を抱えているようだ。
北東アジアのプロピレン市場は供給タイト感が強い
北東アジア着のプロピレン市場では、設備の定修と不具合が相次いでいるなか、供給にタイト感が強い。こうした状況下、相場は小幅ながら上昇した。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社が1月積みについて販売入札を実施した。
北東アジア着のブタジエン相場は続伸。韓国を中心に供給に不足感があることを受けた。北東アジア着の具体的な成約は聞かれないものの、このところの中国積みの成約や中国国内相場の堅調さを背景に、成約可能な水準は上昇した。ただ、台湾と韓国の一部石化メーカーは販売可能なカーゴを抱えているようだ。
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