LNG=1月13~17日:INPEXがオマーン出しを売却
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.50ドル前後と下落した。蘭TTF市場が一時急伸する場面も見られたが、北東アジアは需給が緩和しており、上値が重い。 INPEXはオマーンプロジェクト(年産1,140万トン)出しを北東アジア着のDESベースで販売したと伝えられている。新たに寄せられた情報によると、同社は14日締めの入札で、2月24~28日積みの1カーゴを3月限の北東アジア着のスポット市況に対して20~30セントのディスカウントで販売したという。「これまでに聞いていた商談水準よりかなり割安。それだけ需給が緩いということ」(日本の公益エネルギー企業)。 西日本の大手都市ガス1社は、年末年始のガス需要について、「家庭用の需要増加が工業用の需要減少に相殺された」と指摘。「西日本にも寒波が来て暖房用需要は強まったと思うが、今年は年末年始が長かったので、工場もその間操業を止めていた。そのため、工業用ガス需要は平年よりも減少した」(同)。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 イスラエルとパレスチナ・ガザ自治区のイスラム組織、ハマスが停戦で合意した。合意を受け、地政学リスクが後退に向かうほか、「中東出しのLNGで紅海・スエズ運河ルートが復活する可能性が出てきた」(日本企業)との見方が浮上している。
ロシアから欧州向けに天然ガスを供給するトルコ経由のパイプライン「トルコストリーム」の関連設備に対してウクライナが攻撃を試みたことから、欧州へのガスの供給懸念が高まった。欧州ではロシア産LNGを輸入していない10か国が欧州連合(EU)対して、ロシア産LNGの輸入をやめるよう求めたことも、強材料となった。
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