LNG=1月6~10日:中国がカーゴを転売
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.65ドル前後と下落した。蘭TTF市場が軟化したほか、中国勢が転売に動き、相場の下落につながった。 中国と韓国からの買い意欲も依然として弱い。中国の北京や韓国のソウルでも、夜間の最低気温がマイナス10度を超える寒さとなっているが、需要家のなかにLNGカーゴを物色する向きは見当たらない。中国ではCNOOC以外にも、独立系エネルギー企業が転売を検討中と伝えられている。 日本国内では山形県や新潟県をはじめとした日本海側に強い寒気が入り込み、10日までに各地で50~80センチの降雪が予想されている。ただ、冬場に寒波が到来して暖房用や発電用のガス需要が増加することは、需要家もあらかじめ織り込んでおり、LNGのスポット調達には直結しないとの見方が大勢だ。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 アラブ首長国連邦(UAE)の国営ADNOCガスは7日応札の締め切りのDESベースの入札を通して、カーゴを14.10~14.20ドルで販売したようだ。対象は1月後半~2月前半インド着の1カーゴだった。
ロシア産ガスのウクライナ経由での欧州への供給は停止したものの、その影響は限られるとの見方が広がっている。また、北西欧州における15日以降の気温が高めに推移するとの予報も、ガス需要の後退要因。
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