原油・コンデンセート=11月4~8日:1月NWSCは2カーゴ供給
中東 カタール産コンデンセートの商いでは、国営カタールエナジー(QE)がこれまでに、2025年における長期契約の交渉を終えたようだ。QEは2025年について、D.F.C.およびL.S.C.ともに、既存の契約者に対して2024年と同等の数量を供給することで合意したもよう。一方で契約価格は、QEが各四半期に見直しを行い、契約各社に通告する方式をとっている。シンガポールのトレーダーは「QEが四半期毎に提示する価格を受け入れなければ、契約者はカーゴを引き取れない」と伝えている。1月積みドバイの商いでは、マレーシア国営ペトロナスが50万バレルをスポット購入した。ドバイ政府(Dubai Department of Petroleum Affairs)から1月積み50万バレルの割り当てを受けた米オクシデンタルが販売した。成約価格はOSP指標に対して小幅なディスカウントとなったようだ。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ アンゴラ産の商いでは、中国国際連合石油化工(ユニペック)が今週の市場で12月積みハンゴを英BPから購入した。BPの売唱えは当初はDTDブレントに対して1.70ドルのディスカウントだったが、結局、DTDブレントに対して2.80ドルのディスカウントで販売された。また、欧州のグレンコアが仏トタルエナジーズからネンバを購入した。価格はDTDブレントに対して1.50ドルのディスカウントだった。米国産原油のアジア向けの商いでは、韓国のSKエナジーが2月着のWTIミッドランドを計200万バレル購入したと伝えられた。売り手は仏トタルエナジーズで、価格はCFRベースでドバイ市況に対して4ドル台半ばのプレミアムだったと伝えられた。
南方 1月積み豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの供給プログラムが確定し、2カーゴが供給される。内訳は英BPが1月13~17日積みを、豪ウッドサイドが1月27~31日積みを各1カーゴ取り扱う。これ以外では、1月積みウィートストーンの供給プログラムも確定した。ウッドサイドが1月前半積みを、米シェブロンが1月後半積みを各1カーゴ保有している。1月積み豪州産の商いでは、イクシスコンデンセートの供給プログラムが確定し、3カーゴが供給される。内訳はINPEXが12月28日~1月1日積みと1月19~23日積みの計2カーゴを保有し、仏トタルエナジーズが1月7~11日積み1カーゴを取り扱う。
|
|