国内石油製品=10月7~11日:陸上ガソリン、先安感から買い気後退
陸上ガソリンは原油高や円安基調の強まりを受け、10円を切った補助金が再び増額に転じている。補助金の増減に敏感な卸業者は商機を中下旬とし、手持ち玉を整理する機会を待っているようだ。一方、買い手も先安、出物増を意識し、買い気を抑えたため、全体的に弱含みの展開となった。京浜地区では三連休を前にしびれを切らした手持ち業者が先行値下げに動いたため、千葉は週間で1.6円安の133円、阪神は同0.2円安の132.9円と、東西格差は大幅に縮小した。
27日の総選挙に向け、政府要人の補助金に対する発言では、公明党の石井代表が10日、12月末終了予定のガソリン補助金は支援の継続が当面必要と述べた。寒冷地で灯油は重要との認識を示している。また、政府や関係役所からの正式発表はないものの、電気やガス、さらにガソリン補助金の延長可能性を複数の報道機関が報じている。
気象庁の1カ月予報では、11月中旬まで全国的に気温は高めで推移する見込みとされ、灯油市況への関心はもうしばらく先となりそうだ。寒冷地や山間部で初雪観測など、冬の便りが欲しいところ。
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