石油化学=10月7~11日:芳香族製品、週明け一段高も反落
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週明け直後に大きく上昇した。原油相場が急騰したことを受けた。その後は、国慶節連休明け後の中国の石化製品の相場に強さがみられなかったことから、ベンゼン、PXともに上げ幅を削った。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン相場は需要の弱さを受けて小幅安となった。需要家の買いアイデアは800ドル台前半に低下していると伝えられた。ただ、供給面では韓国のエチレンメーカーが10月から稼働率を引き下げる動きが見られる。東南アジア市場では、ベトナムのロンソン石油化学(LSP)が、経済性の問題により10月後半からコンプレックスの稼働を停止するとの情報が浮上している。
アジアのプロピレン市場は小幅ながら上昇した。
北東アジア市場では、原油市況が国慶節連休前に比べ上昇したことを受け、売り手が強気姿勢を見せている。一方、台湾で複数のプロピレン設備が不具合で止まっており、台湾向けにスポット需要が見られ、相場の基調が強まった。
韓国積みでは石化メーカー2社が11月積みについて販売入札を実施した。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社が期近積み品について販売入札を実施した。
アジアのブタジエン市場は商い閑散。
北東アジア市場では、中国需要家が買いに消極的となっており、商談が乏しい。目先11月着が交渉の中心となるが、需要家は先安観から買いを急いでいない。
東南アジア市場では、フィリピンの石化メーカー1社が11月積みの販売入札を開示した。