石油化学=9月30日~10月4日:エチレンメーカーが減産強化
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週明け直後に、中国の景気刺激策に対する期待から、中国の先物相場が大きく上昇したことを受け一段高で取引が始まった。ただ、その後は中国が連休入りし原油相場の動きを映し、上げ下げまちまちの動きとなった。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、中国が国慶節の連休入りしたほか、韓国も公休日が多く、静かな商況となった。韓国では、複数の石化メーカーが採算悪化などを背景に10月からエチレン設備の稼働率を引き下げたと伝えられた。東南アジアでは、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が期近品を対象に販売入札を実施した。
北東アジア着のプロピレン相場は動きがみられず。中国の連休入りに伴い動意薄となった。台湾では台湾中油(CPC)、フォルモサ石油化学(FPCC)の保有する残油流動接触分解装置(RFCC)がそれぞれ停止中だが、週内には不足を背景とした買い付けはみられなかった。
北東アジア着のブタジエン相場に変動はみられず。国慶節連休により動きは乏しい。連休前に中国で合成ゴム、天然ゴム先物相場が高騰していたが、連休明け後も強基調が続けばブタジエンに対する買い付けが続きそうだとの見方も寄せられた。
東南アジア市場ではマレーシアの石化メーカーが10月末積みを対象に販売入札を実施した。
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