LPG=9月23~27日:ブタン相場がプロパンを上回る
CFR極東:
先週の極東着市場は、買い気の堅調さを受けた。Rim Asia Indexは9月26日時点で、プロパンが653.75ドルと9月20日比18.25ドル高、ブタンが663.75ドルと同比28.25ドル高となった。プロパン/ブタン同率玉の供給タイト感が強いことから、ブタン相場はプロパンのそれを上回っている。プロパンは、10月後半着および11月着の買い気が底堅い。トレーダー間で複数のプロパン2万3,000トンが成約されたほか、台湾輸入1社が製油所の燃料用としてプロパン単体を買い付けた。供給面では、米供給1社が先週半ばから定修により輸出を停止。11月前半着の需給に影響が出るとの見方が寄せられている。
FOB中東:
10月CPはプロパン、ブタンいずれも620ドルと予想されている。10月積みの商談では、需要が後退しており、プロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は10月CP対比10ドル台後半~20ドル台前半のプレミアムに下落しているようだ。11月積みでは、一部のプレーヤーがFOB中東ベースでプロパン/ブタン各2万2,000トンを引き取る代わりに、CFRベースで同荷姿を販売するスワップ取引に関心を示しているという。
日本国内:
10月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが90,800~91,000円、ブタンが96,000~96,500円となった。買い気が堅調だ。一部の買い手が購入に関心を示しているという。このなか、スポット相場はプロパンが90,000円台後半以上、ブタンが96,000円以上で伝えられた。一方、ディーラー勢が販売打診中。川崎出しの売唱えはプロパンが91,000円~91,000円台後半、ブタンが96,000円台半ば~97,000円台後半で聞かれている。