LNG=9月16~20日:急落、12.60~12.90ドルに
DES北東アジア相場は先週、20日に急落した。期近着は12.60~12.90ドル前後で推移した。アゼルバイジャンからの天然ガスがロシア産ガスの代替としてウクライナ経由で欧州に供給されるとの報道を受け、急落した。このなか、関西電力の購入観測が根強い。 関西電力は13日、同日締めの入札で9月末~10月着カーゴを買い付けたもよう。関西では9月中旬に入っても大阪の日中最高気温が35度前後まで上がっており、電力需給の逼迫が続く。関西エリアでLNG火力による電力供給が7,731MWと全燃料種別中最大の約29.2%を占めている。関西電力や同社に電力を融通する西日本の電力会社は、LNGの在庫消化が進んでいると市場関係者はみている。 一方、中日本の都市ガス企業は産業用需要も含めて、自社の需給がバランスしているという。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 レバノンでは17日に続き18日にも、同国親イラン組織ヒズボラが使用しているトランシーバーが爆発した。ヒズボラはイスラエルの犯行として報復に前向きなうえ、イスラエルもこれに対抗する意向を示している。日本企業は「イスラエルのガス田の供給不安が浮上する可能性があるため、事態を注視する必要はある」
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月18日、利下げを決定した。LNG市場への影響について、Vanir Global Marketsのジェームス・ウィスラー・マネージングディレクターは「米国のLNG開発企業のプロジェクト投資を促進し、2020年代末までに欧州へのLNG供給余力を高めることに寄与するだろう」との見方を寄せた。
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