石油化学=9月16~20日:芳香族製品は反発、原油相場の下げ止まりで
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は反発した。原油相場がいったん下げ止まったことを受け、ショートポジションの買い戻しの動きが活発化した。ただ、PXについては需給の緩みを受けて、原料コストの指標となるナフサとの格差は、縮小した状態が続いている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン市場は、主要市場である中国などが週前半まで中秋節の連休となったため、静かな商況となった。誘導品の需要が全般的に鈍いこともあり、連休明け以降もエチレンに対する買い気が高まりづらい状況が続いた。
アジアのプロピレン市場は中秋節休日ムードが強い。
北東アジア着市場では、中秋節のため、中国が17日まで、韓国が18日まで連休入りしていたため、市場参加者が少なく、様子見が中心となった。
東南アジア市場では、フィリピンの石化メーカー1社が10月積みの販売を行ったもよう。
アジアのブタジエン市場は堅調に推移。
北東アジア着の市場では、売りものが少ない一方、中国向けの需要が堅調に推移しているなか、需給に引き締まり感がある。中国国内では、このところ台風が多く、天然ゴムの収穫が困難となっている。こうした状況下、天然ゴムおよび合成ゴム先物相場が上げ基調となった。これを好感してブタジエン相場も堅調となった。
東南アジア市場では、マレーシアのロッテケミカル・タイタンが10月積みについて販売入札を実施した。
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