国内石油製品=9月9~13日:陸上ガソリン、拡販玉後退もタイト感は限定的
陸上ガソリンは、月変わりから拡販対応に動いてきた民族系玉取り扱い業者の一服もあり、安値玉が細ってきた。補助金の減額を見越した対応とみられ、足元で大きな値崩れは見られない。週間で千葉は0.9円高の133.4円、阪神は変わらずの132.75円で推移。
市場では連休が続くシルバーウィークを前に、過度な弱気は伝わないものの、お盆明けから消費者の節約ムードが再び強まっていると複数の市場関係者は感じているようだ。
台風13号の接近で沖縄や九州地区は強い風や雨が観測されたほか、台風周辺の湿った空気や前線の影響で北陸や東北地区でも強い雨が降るなど、地区によってはシルバーウィーク前半の行楽機運がやや削がれた格好となった。
引き続き台風などの天候動向に関心が残るほか、中旬以降は期末を意識した数量販売なども表面化しやすくなる。石油連盟がまとめた直近在庫を見ると、7日現在で東日本は前年比0.9%増の90万4,687klに対し、西日本は同15.5%減の58万7,889klにとどまり、東西でアンバランスな状況となっている。もっとも、タイト感を指摘する声はほとんどなく、今のところ元売りや大手商社などが切羽詰まって大口調達に動く気配もない。
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