LPG=9月2~6日:インドからの買い気高まる
CFR極東:
先週の極東着市場は、販売意欲の強さを受け下落した。Rim Asia Indexは9月5日時点で、プロパンが655.25ドルと8月30日比18.75ドル安、ブタンは646.25ドルと同17.75ドル安。日を追うごとに10月着プロパン単体の売り手がスポット市場に表面化し、相場は軟化した。10月前半着の買い戻し需要を抱えていたトレーダー勢は大方需要を満たし終え、商談の中心は10月後半着に移りつつあるもよう。ブタンは、プロパンに比べ需給がタイトとみられている。インドや東南アジア向けのプロパン/ブタン各2万2,000トンの需要が旺盛なため、極東に流れる中東産カーゴの売りものが少ないとみられていることが背景にあるようだ。
FOB中東:
10月CP予想はプロパンが604ドル前後、ブタンが594ドル前後とみられている。10月積みでは、インド輸入業者勢からの需要が旺盛だ。バハラット石油(BPCL)は3日に応札の締め切り、5日応札の有効期限で実施していた買い付け入札を落札し、計3カーゴを落札した。インド国営石油会社(IOC)が実施していた買い付け入札も6日に応札が締め切られ、同日に応札の有効期限を迎えた。現時点で結果は明らかになっていない。いずれの入札も対象が10~12月積みプロパン/ブタン各2万2,500トンの各月1カーゴだった。
日本国内:
9月渡しの京浜の陸上スポット相場は、プロパンが92,800~93,300円、ブタンが94,900~95,500円と前週から下落した。需給緩和を反映した。ディーラー勢が販売に積極的だ。10月CP予想の下方修正を受け、一部の元売り勢が9月の販売を急いでいるとの指摘も聞かれた。一方、買い気は低調。水温が高いことで民生用プロパン需要は低迷している。タンクを有する需要家はプロパンの在庫が高い状況だという。さらに、オートガス向けのブタン出荷も低調なようだ。