原油・コンデンセート=9月2~6日:インド向けソコール、ドバイ+フラット前後
中東 11月積みドバイの商いでは、10月に比べ1カーゴ少ない計2カーゴに限られることが分かった。中国石油天然気(ペトロチャイナ)と米オクシデンタルが、ドバイ政府(Dubai Department of Petroleum Affairs)から各1カーゴを割り当てられた。ドバイは、油田の枯渇に伴う生産量の減少が顕著となっている。1990年には生産慮が日量35~40万バレルだったものが、2000年には同20万バレル前後へと半減しており、足元の市場では同4~5万バレル程度にまで減っているものとみられる。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ロシア産ソコールは通常、大半のカーゴがインドへ仕向けられているようだ。11月着の直近のインド向けの価格は、CFR西インド着でドバイ市況に対してフラット前後だったと伝えられた。そのうち、国営インド石油(IOC)はターム契約を含む、月間5~6カーゴを手当てしているとみられる。最近のソコールの総生産は、月間8~9カーゴ程度と伝えられた。
南方 10月積み豪州産の商いでは、豪ウッドサイドがビンセントの販売入札を開示し、4日に応札を締め切った。この入札の対象は10月13~17日積み1カーゴ。複数の需要家がこの入札に参加し、重油のブレンド用にビンセントの調達を目指しているもよう。このため、この入札の落札価格は9月積みの成約価格を大幅に上回る可能性がある、とシンガポールのトレーダーは予想している。9月積みの商いでは、三井・エナジー・トレーディング・シンガポール(METS)がビンセント1カーゴをDTDブレントに対して9ドル台のプレミアムで販売していた。
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