石油化学=9月2~6日:PXが大幅安、原油相場の下落で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週半ばに大きく下落する場面がみられた。主に原油相場の下落を受けた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は前週に比べ大きく水準を切り下げた。原油相場安を受けた。また、世界的な景気の後退懸念や、ガソリン需要期の終焉なども下げ材料に挙げられた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン市場では、10月品の商談が始まりつつある。ただ、売り手と買い手のアイデアに開きがあるため、商談は進みづらい。週半ばに原料コストの指標となる原油相場が急落したことから、需要家は様子見姿勢を強めている。韓国積みの商談では、エチレンメーカーが10月品の売り気を見せており、すでに市況連動価格での成約も出ている。
アジアのプロピレン市場は原油市況が大幅に下落したことを受け軟調となった。
北東アジア着の市場では、原油市況安を受け、買い手のアイデアが後退した。一方、売り手は先行き相場に不透明感があると市況連動価格での交渉を望んでいる。
東南アジア市場では、複数のナフサクラッカーが再開しており、供給に潤沢感が出ている。こうした状況下、石化メーカー2社が期近積みについて販売入札を実施した。
アジアのブタジエン相場は全体的に様子見ムードが中心となった。
北東アジア着の市場では、複数の需要家がすでに10月着の買いをほぼ一巡しているなか、スポット玉に対する買い気が乏しい。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が10月積みについて販売入札を開示した。
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