MPA=既存艀使用のB30バイオバンカーを供給許可
シンガポール港湾局(MPA)は6日、既存バンカーバージを使用しバイオ混合率30%以内のバイオバンカーを運搬と供給できることを発表した。これは、国際海事機関(IMO)の第12回汚染防止・対応小委員会(PPR 12)での議論に沿うもの。PPR12では、既存バンカーバージを使用してのバイオ混合率30%以内のバイオバンカーの輸送を認めることについて議論された。IMOが4月に開催予定の第83回海洋環境保護委員会(MEPC83)で承認されれば、全てのIMO加盟国の港で既存バージを使用したバイオ混合率30%以内のバイオ燃料の供給が事実上可能となる。MPAは、この正式承認を前に独自に実施したもの。3月7日よりMPAが認可したすべてのバンカー供給業者およびバンカー船舶運航業者が保有する重油バンカーバージで、バイオ混合率30%以内の運搬と受渡しがシンガポール港で可能となる。欧州や韓国では、すでにバイオ30%混合のバイオバンカーを供給している。特にFuelEU Maritimeが始まった欧州では、GHG削減を目的に既にB30のバイオバンカーの販売が始まっている。一方、市場関係者は価格が割高なB30 のバイオバンカーを率先して調達するアジアの買い手は、少ないのではないかとの警戒感を示した。
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