グリーンカーボン=カンボジアで炭素クレジット創出へ、覚書締結
グリーンカーボン(東京都港区)は、カンボジア北西部バッタンバン州で水田由来のカーボンクレジット(炭素クレジット)を創出するプロジェクトの立ち上げに向けて、同州農林水産局と覚書を締結した。4日の発表によると、プロジェクトの対象は、約3万ヘクタールの水田。田の水張りと水抜きを繰り返す「間断灌漑」により、温室効果ガスの一種であるメタンの排出量を削減する。 グリーンカーボンは今年4月にプロジェクトを開始し、3年以内に約3万ヘクタールの水田に間断灌漑を導入する予定。10年間で累計約130万トンの炭素クレジットの創出を見込む。プロジェクトでは、民間主導のボランタリー炭素クレジット(ベラとゴールドスタンダード)に加え、日本政府が主導する「二国間クレジット制度(JCM)」を活用したプロジェクト登録と炭素クレジット創出も目指す。 プロジェクトには、州農林水産局のほかカンボジアの王立農業大学も参画する。農水局が現地農家に対し参加促進策などを講じ、灌漑管理のシステム構築も担当する。王立農大は、間断灌漑の導入支援と技術指導、メタンガスの排出量計測などを行う。グリーンカーボンは、炭素クレジットに必要なデータの収集や分析体制の構築、炭素クレジットの認証取得、販売などを担う。
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