三菱商・JOGMEC=合成液体燃料の米企業に出資、日本への供給も視野
三菱商事とエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、合成燃料の米インフィニウムに出資した。インフィニウムが手掛けるのは、再生可能エネルギーなどで製造する「グリーン水素」と二酸化炭素(CO2)から生産する「合成液体燃料(e-fuel)」。同社は商業規模のe-fuel製造プラントをテキサス州西部に建設することを計画している。稼働開始時には、e-SAF(持続可能な航空燃料のなかでe-fuelに区分される燃料)製造プラントとして、世界最大規模となる予定。 三菱商は出資を通じて将来的に需要増加が見込まれるe-fuelの知見を深める。日本への供給も視野に入れ、インフィニュウムが現在、計画している案件への参加なども検討するという。JOGMECは出資により、三菱商を支援する。インフィニウムのe-fuelは、航空機や自動車などの内燃機関でそのまま使用可能な「ドロップイン燃料」。既存の化石燃料と比べ90%以上の温室効果ガス(GHG)の排出量削減が見込まれるため、航空や運輸といった低・脱炭素化が困難な産業における貢献が期待されているという。
(e-fuel製造工程) 図の出所: 三菱商事、エネルギー・金属鉱物資源機構 発表資料(17日) 注) Fischer-Tropsch法:フィッシャー・トロプシュ法(一酸化炭素と水素から液体炭化水素を合成する方法)
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