出光興産=持続可能な航空燃料、原料「ポンガミア」を豪州で試験植林
出光興産はこのほど、持続可能な航空燃料(SAF)の原料として期待されるマメ科植物ポンガミアの試験植林を今月中旬から豪州クイーンズランド州で開始すると発表した。ポンガミア栽培の研究開発を手掛ける米テルビバと共同で、長期の安定的な栽培方法やSAF生産までの供給網の最適化について検証を行う。植林によるカーボンクレジット(炭素クレジット)の創出や、バイオマス発電所向けの豆殻のペレット(木質粒状燃料)製造、家畜飼料用の搾りかすの利用などSAF以外の用途についても検証する。 出光は、豪州の資源開発会社スタンモアの協力の下、同社が管理・運営する約50ヘクタール(東京ドーム11個分)の石炭鉱山の周辺用地で試験的にポンガミアを植林する。出光は試験植林を共同で行うテルビバに出資した。ポンガミアは食用には適さない非可食の作物で、インドや東南アジア、豪州北部などに自生する。単位面積あたりの油収量が他の油糧作物(油の採取用作物)と比較して多いため、エネルギー供給量が多く、エネルギー供給量単位あたりの二酸化炭素(CO2)排出量は大豆の半分以下という。
写真の出所: 出光興産 発表資料(9日)
|
東京 : 戸塚 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.