ジクシス=フィリピンで植林・炭素クレジット創出、事業化調査を開始
液化石油ガスの製造販売などを手掛けるジクシス(東京都港区)は、フィリピンでのマングローブ植林によるカーボンクレジット(炭素クレジット)創出の事業化調査を開始する。炭素クレジット創出・販売のグリーンカーボンと共同で調査を行う。調査地はルソン島中部のケソン州を中心とした地域。民間資金による二国間クレジット制度(JCM)を活用したマングローブ植林由来の炭素クレジットの創出に向け、地元政府とフィリピン大学の協力の下に現地調査を実施し、事業化を検討する。 ジクシスとグリーンカーボンは調査地域で、過去の伐採や自然災害などで減少したマングローブ林に対し最大5,000ヘクタールの植林・保全活動を行い、炭素クレジットの創出を目指す。フィリピン大との連携では、土壌特性や樹種などの調査、植林の候補地や規模、適切な種の選定、生物多様性への影響などの評価を行う。さらにJCMに基づき日比間の炭素クレジット取得の可能性も探る。 マングローブなど海洋の生態系に取り込まれた二酸化炭素(CO2)は「ブルーカーボン」と呼ばれ、気候変動対策の一手段として注目を集めている。国連環境計画(UNEP)が2009年10月、報告書でCO2吸収源の新しい選択肢として提示した。
(調査地域・植林候補地) 図の出所: ジクシス 発表資料(3日)
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