ENEOS・デザミス=牛の温室効果ガス削減で協業、Jクレジット利用
ENEOSホールディングスとデザミスは、乳用牛と肉用牛の飼養により発生する温室効果ガス排出量を削減するための協業を開始した。デザミスの発表によると、Jクレジット創出のプロジェクトがこのほど、Jクレジット認証委員会で承認された。クラウドデータ(インターネット上で保管するデータ)を活用して牛の飼料を改善し温室効果ガスの排出を削減する。デザミスは、温室効果ガスの一種である「一酸化二窒素(N2O)」の排出削減量をJクレジットとして取得し、ENEOSがJクレジットをデザミスから購入する。デザミスは販売したJクレジットの収益を原資にしてN2O排出削減量に応じて生産者に還元する。 ENEOSとデザミスは、牛の排泄物管理の過程で生じるN2Oの排出量の削減する。プロジェクトでは、生産者がアミノ酸バランスを整えた飼料を牛に給餌することで、牛の体内でタンパク質合成に利用されずに排泄されるアミノ酸由来の窒素化合物を減少させ、排泄物の管理過程で生じるN2Oを減らす。プロジェクトで必要なクラウドデータの収集はデザミスのシステムを利用する。同システムにより、牛の首や耳に取り付けたセンサーが牛の行動を観察し、クラウド上に行動データを記録。その上で、デサミスがN2O算定に必要なデータを抽出する。ENEOSは今年2月、グループ会社を通じデザミスに出資した。
(プロジェクトの仕組み) 図の出所: デザミス 発表資料(11月26日)
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