経済産業省は、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減した｢グリーンスチール(グリーン鉄)」の市場拡大を図るため研究会を設置する。グリーン鉄製品の販売について、需要家への情報発信の方法や、市場拡大に向けた課題について10月から検討し行動計画も整理する。研究会は、有識者数名と供給側・需要側の関係企業や団体を含む実務家のオブザーバーで構成する予定。

CO2削減が困難な産業のひとつである鉄鋼業界では、内外でグリーン鉄製品を販売する動きが広がりつつあるという。需要家がグリーン鉄製品を購入することで、鉄鋼業の脱炭素化の推進につながる可能性がある。一方、グリーン鉄には多様な製鉄工程がある。研究会ではそれぞれの特徴や利用の意義について、需要家に対して分かりやすく適切に情報を発信する方法などを検討する。研究会は公開の予定で、検討結果を早期にとりまとめる。