欧州委員会、ISCC認証の2年半停止を議論
持続可能な製品に対する国際的な認証制度組織であるISCCはこのほど、欧州委員会(EC)が廃棄物由来のバイオ燃料の認証に関する議論をしていると伝えた。ECはISCC-EU認証の受け入れ義務を2年半停止することについて草案をまとめているもよう。ISCCは「本措置は法的精査の対象となり、加盟国の承認が必要になる」とし、ECが認証の一時停止の最終決定はしていないと加えた。ECは、バイオ燃料の持続可能な認証と推進、二重計上の回避、不正防止等といった議題について、非公開で会議を開催した。
市場関係者によると、中国や東南アジアからのバイオ燃料の輸入が急増するなか、安価な認証外品の流入により欧州域内においてバイオ燃料ビジネスが低迷することを防ぎ、適切な規制に沿った認証品の受け入れを保障する体制を構築することを目的に、同会議は開催された。欧州の燃料規制当局が24年12月に発表したデータでは、欧州が24年に輸入した廃食油(UCO)の3分の1が基準を満たしていなかったとの発表があった。
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