欧州エネルギー取引所(EEX)が運営する日本の電力先物市場は、2月に入り、取引拡大ペースに一段と拍車がかかっている。リムの集計によると、2月10~14日の約定数量は3,376.13GWh(33億7,613万kWh)に膨張。2月3~7日の1,804.97GWh(18億497万kWh)から87.0%増加し、週間ベースの過去最多を2週ぶりに更新した。25年夏季(4~9月)や冬季(10~3月)といったシーズン物を筆頭に、新年度に向けたヘッジ取引が旺盛だったほか、月間物や四半期物も出来高が膨らんだ。これまでの週間記録は1月27~31日の3,078.67GWh(30億7,867万kWh)だった。
さらに、関西の週間約定量も1,356.15GWh(13億5,615万kWh)に達し、初めて1TWh(1,000GWh)の大台を突破した。関西の過去最多は1月20~24日の885.62GWh(8億8,562万kWh)で、一気に1.5倍強に急増した。
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