欧州エネルギー取引所(EEX)が運営する日本の電力先物市場は、年明け以降も取引拡大に一段と拍車がかかっている。リムの集計によると、1月20~24日の約定数量は3,078.43GWh(30億7,843万kWh)となり、1月13~17日の2,343.05GWh(23億4,305万kWh)から31.4%増加し、週間ベースの過去最多を更新した。
新年度に向けたヘッジ需要が旺盛だったほか、期先となる26年と27年のシーズン物の約定も散見された。昨年11月に季節物の対象期間を従来の4シーズンから8シーズンに延長したことが奏功した格好だ。これまでの週間記録は、昨年10月28日~11月1日の2,694.48GWh(26億9,448万kWh)だった。
また、1月の累計約定量は24日時点で8TWhに達しており、足元の好調な取引ペースが続けば、月間10TWhの大台に乗せる可能性もありそうだ。EEXにおける日本の電力先物取引は、2024年の約定量が72.9TWhと、2023年のほぼ4倍増に急増していた。
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