コスモ石油=SAF製造拠点でISCC認証取得、国内で初めて
コスモ石油とコスモ石油マーケティング、SAFFAIRE SKY ENERGYの3社は13日、持続可能な製品の国際的な認証制度のひとつISCC CORSIA認証とISCC EU認証を取得したと発表した。SAF(Sustainable Aviation Fuel)製造拠点の取得は国内で初めて。
今回の認証取得で廃食用油の調達からSAFおよびバイオナフサの製造保管、エアライン各社への供給まで国際認証を受けた国産SAFやバイオナフサの供給が可能となる。コスモ石油の堺製油所内でSAF製造装置の建設を進めており、2025年初頭に供給開始予定。
コスモ石油はISCCの最新規定に則り、ISCC CORSIA、ISCC EUおよびISCC PLUS要求事項に準拠する、コスモ石油マーケティングとSAFFAIRE SKY ENERGYはISCCの最新規定に則り、ISCC CORSIAおよびISCC EU要求事項に準拠することをそれぞれ約束し宣言した。
ISCCとはInternational Sustainability and Carbon Certificationの略で、ドイツの機関。国際持続可能性カーボン認証と言われ、持続可能性認証スキーム(SCS)のひとつとされる。
また、ISCC CORSIA認証とは、SAF利用でGHG排出削減効果を主張するには、国際民間航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム(CORSIA Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)に基づき、国際民間航空機関(ICAO)が承認するSCS認証が必要となる。CORSIAに基づくISCC認証がISCC CORSIA認証となる。ISCC EU認証は欧州連合(EU)の再生可能エネルギー指令(RED II)に基づいたISCCによる認証を指す。