赤阪鐵工所=バイオ燃料の製造販売事業立ち上げ
船舶用ディーゼル機関の製造販売を手掛ける赤阪鐵工所は、11月にバイオ燃料の製造販売事業を立ち上げた。廃食油を原料としたバイオ燃料生産プラントを静岡県焼津市の中港工場内に整備。複数の地元企業社から有償で月産8~16klの廃食油を確保する。
同社が展開するバイオ燃料は廃食油由来の脂肪酸メチルエステル(FAME)だが、エステル反応後に減圧蒸留の工程を経ることでエンジントラブルを誘発せず、より信頼性が高い高純度バイオ燃料を精製する。ディーゼル機関メーカーが精製するバイオ燃料として付加価値を高めていきたいと意気込む。品質確保など精製工程を経て販売に漕ぎ着け、地元企業を中心に地産地消を目指す。
海運業界に顧客が多い同社は、既存エンジンの仕様を変更せずに使用できるバイオ燃料への期待が強いと判断。業界が目指すクリーン社会に対し、内燃機関メーカー自身が燃料供給問題を解決できれば有効な手段になるとし、燃料精製事業の参入を決めたという。船舶のほか、業務車両や重機など、複数の需要家とバイオ燃料供給に向けた具体的な協議を進めている。
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