19日 原油は続落、米原油在庫増や地政学的リスク後退で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ23セント安の66.67ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同21セント安の70.35ドル/バレルと、いずれも続落している。 19日アジア時間午前の原油相場は軟調。原油の需給緩和感が台頭した。米国石油協会(API)が18日に発表した週間統計で、原油在庫が459万バレル増加した。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは事前予想の170万バレル増から大きく上振れしたと伝えた。 ロシアと米国が18日、ウクライナ国内のエネルギー施設やインフラを30日間攻撃しないことで合意した。ロシアとウクライナの地政学的リスクの後退も引き続き、材料視されている。加えて、米政策金利の影響もドル建て原油の買いを抑えているとみられる。 ただ、中東の地政学的リスクが再び高まっているとあり、下値を支えている。 上野氏は目先の注目点として、19日に発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計、同日終了予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容や政策金利、米国とロシアの協議、4月2日に米国が発動予定の相互関税の影響、の4点を挙げた。 日経平均株価は前日比228円63銭高の3万8,074円5銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.34円と、前日の17時時点(149.84円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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