3日 原油は小幅安、様子見ムードの広がりで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ8セント安の68.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同4セント安の71.79ドル/バレルと、いずれも小幅安となっている。 3日アジア時間午前の原油相場は、様子見ムードが広がり、値動きは限定的。ニッセイ基礎研究所の上野剛士上席エコノミストは、「このところ中東情勢など強材料がみられたが、現時点で全体的に動きがない」との見方を示した。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は5日、閣僚級会合を開く。一部メディアによると、自主減産を2025年3月末まで延長する可能性が高いという。同氏は「自主減産の延長はある程度見込まれており、市場でも反応が薄い」と指摘した。なお、中国国家統計局が11月30日に発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と前月から改善。中国の景気回復への期待感が高まっているが、「劇的な改善がみられず、目先も上値が重たい展開が続く」と同氏は指摘した。
日経平均株価は前日683円58銭高の3万9,196円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.89円と、前日の17時時点(150.25円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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