19日 原油は小幅続伸、上昇一服感も台頭
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ8セント高の69.24ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)も同8セント高の73.38ドル/バレルと、いずれも小幅続伸している。 19日アジア時間午前の原油相場は続伸しているが、上値は限定的。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「18日欧米時間の上昇を引き継いだ値動きだが、現時点では上昇一服感が台頭している」との見方を示した。18日かけて複数の欧米メディアは、米国のバイデン政権がウクライナに対し、米国製の長距離ミサイルを用いたロシア領内への攻撃を許可したと報じたほか、ノルウェーの石油大手エクイノールが運営する北海のヨハン・スベルドラップ油田が18日、関連施設の停電で生産が停止した。こうした状況を背景に18日のWTI原油先物相場は急反発したが、一時よりも緊迫感は後退しているようだ。なお、目先の相場に関しては、「引き続きレンジ内の値動きとなる」と芥田氏は指摘。北海のバルト海で18日未明、フィンランドとドイツを結ぶ海底ケーブル2本が切断される事故が発生。詳細な原因は不明となっているが、一部では故意に切断された疑惑もあるようだ。
日経平均株価は前日比177円11銭高の3万8,397円96銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.05円と、前日の17時時点(154.57円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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