13日 原油は小動き、強弱材料拮抗で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ14セント高の68.26ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同16セント高の72.05ドル/バレルと、いずれも小動き。 13日アジア時間午前の原油相場は小動き。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、足元では値ごろ感から買い戻しが入り下げ止まりが見られるものの、強弱材料が交錯し、方向感の出にくい相場が続いているという。 市場に残る弱材料としては石油輸出国機構(OPEC)が12日に公表した下方修正が挙げられる。加えて、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が13日発表する国内週間石油在庫は増加が見込まれており、需給の緩みも懸念されている。 一方で、原油相場はこのところ下げが続いており、値ごろ感から買い戻しが入りやすく上げ余地も十分にあると野神氏は指摘する。そのうえで、年内はトランプ次期大統領並びにアメリカ政策の方向性を睨みながら、「上げ下げの材料が拮抗し、方向性を探るもみ合いが続くのではないか」と締めくくった。
日経平均株価は前日比422円65銭安の3万8,953円44銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.74円と、前日の17時時点(153.82円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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