12日 原油は方向感に欠ける展開、新規材料に乏しく
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ17セント安の67.87ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)も同17セント安の71.66ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。 12日アジア時間午前の原油相場は、小幅安ながら方向感に欠ける値動きとなっている。11日の欧米市場は中国の景気減速懸念が台頭し、売り圧力が強まる展開。アジア時間10時45分時点では若干買いが優勢となったが、現時点では再び下げに転じている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「新規材料に乏しく、値動きは小幅にとどまっている」と述べた。なお、目先の価格動向として「一進一退の値動きとなる」と芥田氏は指摘。中国経済への景気不安が弱材料となっている反面、引き続き中東の地政学的リスクが高まるとの懸念が根強いが、市場はすでに織り込み済みのため、レンジ内の値動きにとどまる公算が大きいようだ。
日経平均株価は前日比291円31銭高の3万9,824円63銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.91円と、前日の17時時点(153.64円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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