11日 原油は続落、中国経済の先行き不透明感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は、先週末の終値と比べ32セント安の70.06ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同26セント安の73.61ドル/バレルと、いずれも続落している。
11日アジア時間午前の原油相場は続落。中国経済の先行き不透明感を背景とした売りが出ている。中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会は4~8日に開催した会議で、新たに地方政府の財政支援策を打ち出したが、原油需要を喚起するには不十分な内容として、「市場に失望が広がった」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミスト)。ただ、相場の下値は限定的。カタール外務省は9日、イスラエルとイスラム組織ハマスに対し、停戦交渉の仲介を一時的に中断すると伝えた。両者によるパレスチナ自治区ガザでの戦闘が激化すれば、中東の地政学的リスクが高まるとの懸念が根強い。
日経平均株価は先週末比142円89銭安の3万9,357円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.19円と、先週末の午後5時時点(152.64円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):166.19 (↓1.25)
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