4日 原油は小動き、中東情勢や米国雇用統計を注視
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ9セント高の73.80ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同8セント高の77.70ドル/バレルと、いずれも動きに乏しい。 アジア時間4日午前の原油相場は小動き。イラン、イスラエル間の対立が引き続き注視されている。足元ではイスラエルによるイランの石油施設への攻撃が懸念されているが、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「イスラエルが何を攻撃するかが問題」と指摘。原油の積み出し港への攻撃はイランにとって手痛い打撃となる一方、小規模な製油所等であれば「象徴的な意味合いが強い」と上野氏は述べている。今週末から来週にかけての中東情勢の展開が注目材料のひとつだ。 ただ、地政学リスクが高まる一方で、需要鈍化や供給増加観測からファンダメンタルとしては弱さが残る。また米国の雇用統計発表が4日夜に控えており、アジア時間は動きづらい相場となっているようだ。上野氏は「WTIが73ドル程度では歴史的にも原油高とは言えない」と述べている。 日経平均株価は前日比130円36銭高の3万8,682円42銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.50円と、前日の17時時点(146.46円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
|