1日 原油は反発、中東の供給懸念拭えず
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ11セント高の68.28ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同14セント高の71.84ドル/バレルと、いずれも小幅反発している。 1日アジア時間午前の原油相場はわずかに強含んだ。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、イスラエル軍とイエメンの反政府勢力フーシ派の戦闘が継続しているなか、「中東情勢の緊迫化から、依然としてエネルギー供給への懸念が生じている」と述べた。一方、中国の景気減速感が根強いことから、相場の上値は重い。中国当局は大型の経済政策を相次いで打ち出したものの、「力不足感が拭えない」と芥田氏は指摘。中国の経済が回復したとの見方には至っていないようだ。さらに、サウジアラビアの増産観測も弱い材料として残っているという。同氏は「ただ、強弱材料が交錯しているため、小幅な値動きにとどまっている」と付け加えた。 日経平均株価は前日比565円40銭高の3万8,484円95銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.74円と、前日の17時時点(142.38円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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