11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ35セント高の69.32ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同33セント高の72.30ドル/バレルと、いずれも続伸。
13日アジア時間午前の原油相場は続伸。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、10日の急落を受け、自律反発の延長線上にあるという。10日の65ドル近辺はウクライナ戦争勃発直前に急反発を見せた水準とほぼ同値であり、「長期視点での下値抵抗水準」(同氏)。割安感により、買いが集まった。
今後の見通しについて、吉田氏は「18日(日本時間19日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の発表に注目」と続ける。米労働省が6日に発表した8月分の雇用統計を受け、利下げ観測が高まっている。発表内容によっては米株価も反発の伸びを強め、原油相場においても支援材料になりえると同氏は指摘する。「雇用統計の内容は現在の米国景気にとって悲観材料だが、利下げという将来的な楽観材料になりえる。現在は両者が混在している状況」と結んだ。
日経平均株価は前日比234円87銭安の3万6,598円40銭で推移している。ドル円相場は1ドル=141.12円と、前日の午後5時時点(142.75円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 156.88 (↑2.05)
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