中国では8月までスチレンモノマー(SM)の供給にタイト感が強く、相場は堅調に推移していた。複数のSM設備が減産または稼働を停止していたことが背景にある。設備の稼働率は平均72%程度と前年同月比2.3ポイント下がった。ただし、前月比では1.4ポイント上昇した。8月のSM生産量は133万2,500トン程度だった。

　9月以降のSM生産量は、8月より減少あるいは同水準に推移するとの観測がある。相場も堅調に推移するとみられている。華錦石化の設備が9月中に再開する予定となっているほか、天津DAGUの設備も9月下旬に稼働が正常となる見通しである一方、浙江石化の設備が定修入りを予定。このほかSinochem　Hongrunの設備も稼働を停止すると見られている。