第247回 ~牛のげっぷが地球温暖化の原因? ~の巻(2024年5月1日)
かめりん~げっぷが地球温暖化の原因になると聞いたんだけど、本当なの?
牛のげっぷね!牛のげっぷは、メタンという地球温暖化の主な原因の一つである温室効果ガスを多く含んでいるの。しかもメタンの温室効果は二酸化炭素の25倍以上にもなるのよ。
そうなのね。それは驚きだ!メタンガスを排出するげっぷをするのは牛だけかしら?
羊や鹿、ラクダなど、胃袋を4つ持つ反芻(はんすう)動物のげっぷは、メタンを含んでいるのよ。餌を多く食べる乳牛は、1日に約600リットルのメタンを排出すると言われているのよ。全世界における温室効果ガス総排出量の約5%を占めると推定されているの。
私たちの想像以上に、牛のげっぷは環境に影響を与えているのね。その牛のげっぷに含まれるメタンを減らす方法はないのかしら?
牛の個体を調べたり、または餌の改良でメタンガスを減らそうと、研究が進んでいる。豪州科学・工業研究機構(CSIRO)は、「カゲキノリ」を配合したエサを牛に与えたところ、90日間で98%が削減できたと発表している。
なるほど。餌の改良ね。ほかには?
最近注目を浴びているのは、「メタンガスの再利用」ね。牛のげっぷからメタンガスを回収して、再生可能エネルギーとして活用する研究があるわ。日本だけでなく、海外でも牛のげっぷを燃料に変換する新技術の開発が進んでいる。
近い将来、牛のげっぷを再生可能エネルギーとして利用する日が来るかもね。
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(文:林 )
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