第199回 ~食品値上げとエネルギー関係ない?! ~の巻(2022年6月8日)
6月に入ってからいろいろな食品が値上がりしているね。
食べ盛りの子供を抱える家庭にとって大きな問題ね。
どうしてこんなに値上がりしているのだろう?
新型コロナウイルスの感染による物流網の停滞、ロシアによるウクライナ侵攻、急激な円安などさまざまな要因によって原材料の輸入価格が高騰していることが影響しているようね。食品メーカーは耐え切れず一斉に値上げすることになったわ。
輸入原材料の高騰がそんなに影響しているんだね。
農林水産省によると、2020年の日本の食料自給率は約37%(カロリーベースで換算)。言い換えれば、日本で食べられているもののうち63%は外国から輸入しているということね。
日本の食料自給率は4割に満たないんだ。
多くの原材料を外国から輸入しているから、価格に大きな影響が出るのね。
それは知らなかったな。
それに原油価格の高騰は食品価格にあまり関係ないと思うかもしれないけれど、実は切っても切れない関係があるわ。
原油と食品はどのような関係があるのかな?
食品の加工、包装、運搬、冷凍・冷蔵などあらゆる分野で、原油から精製した石油製品が関係している。原油の輸入価格がじわじわと上がると食品メーカーも生産コストが高くなり、価格に転嫁せざるを得ないのよ。
食品の価格が高くなると消費者の購買意欲が下がって、ますます商品が売れなくなる悪循環に陥るね。
原材料価格の高騰が'短期間であればメーカーも何とカバー出来るだろうけど、今回は多くの要因が重なり、長期間にわたっているから、各メーカーが揃って値上げを踏み切ったのね。今後、2カ月間で約3,000品目以上の食品が値上がりするそうよ。
相次ぐ値上げで消費者は財布の紐を緩めないよね。最近は光熱費も値上がりしているし、本当に大変な時代になったね。
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(文:方 友明 )
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