第167回 ~脱炭素化は止まらない!~の巻(2021年3月3日)
かめりん、脱炭素の動きが止まらないね。
そうね、日本政府は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を、20年12月に発表したよね。民間企業の脱炭素の取組みを後押しする計画よ。
いろんな産業が対象になりそうだよね。
なかでも脱炭素に取り組むうえでもっとも力を注ぐ対象となるのが、電力部門といわれているわ。
どうして?
排出される温室効果ガスの8割以上を、エネルギーが占めているといわれているからなの。その中心になるのが電力部門ね。だから再生可能エネルギーを最大の発電源にするための取組みが必要とされているんだ。
さっきかめりんが言っていた成長戦略は、2050年を目指した計画だよね。 2050年には再エネは電力のどれくらいになっているんだろう?
成長戦略では、2050年の電源構成で再エネが占める割合を50~60%(参考値)にすることを目指しているよ。日本で再エネ分野を成長させるうえでカギとなるのが、洋上風力と蓄電池といわれているの。
半分以上って、野心的な気もするけど、、、でもそれくらいしないと脱炭素が達成できないってことか。
そうね、簡単じゃない数字で、国をあげて取り組んでいかないといけない。 だからこの戦略を打ち出して、コロナ禍でも各業界で脱炭素に向けた動きが出てきているんだと思うわ。
他の電源については?
水素発電や原子力、火力発電が残りの40~50%を担うとされているよ。
水素はなんとなくわかるけど、原子力や火力も残るんだね。
そうね。ただし、火力は電源構成の中でも温室効果ガスを多く排出するから、二酸化炭素回収の技術革新を進めるのが条件になってるの。 原子力は当然、安全性重視の次世代原子炉の開発が条件とされているよ。
なるほど。技術革新しながら脱炭素を実現するんだね。 脱炭素について、もっといろいろ知りたくなったよ!
リムでは、マーケットニュースで再エネ関連のニュースを発信しているわ。季刊誌「エネルギー通信」で脱炭素に向けた政府やメジャー、各業界の動きをまとめてるし、週刊「クリーンエネルギーレポート」には、脱炭素エネルギーや環境価値取引の商況も載っているよ。
脱炭素化のスピードは早いから、レポートやニュースは情報をキャッチするうえでいいかもね!
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(文:犬塚 )
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