石油化学=3月17~21日:ブタジエン小幅強含み、売り一巡で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週前半に軟調となったが、週後半には下げ幅を圧縮した。主に原油相場の動きを映した。一方、パラキシレン(PX)相場は週半ばに一時弱含む場面もみられたが、ベンゼンに比べて堅調な推移となった。前週の相場の下げに行き過ぎ感があったことから買い戻し需要が優勢となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は変動がみられず。原料コストの指標となる原油やナフサの相場の下げが一服したことから先安観は後退、エチレン相場にも底値感が対等した。売り手がさらに唱えを切り下げる様子はみられず。市場関係者からは値ごろ感から需要家が買い付けに動く可能性があるとの声も聞かれた。
アジアのプロピレン市場は全般的に取引が薄い商況となった。
北東アジア市場では、台湾中油のRFCC1基が不具合で稼働を停止しており、プロピレン供給に不足が生じ、一部需要家が緊急に輸入品を買い付ける動きが見られた。一方、中国国内の供給に潤沢感があるなか、同国需要家の輸入品に対する買い気が乏しい。
韓国積みおよび東南アジア着市場とも取引が閑散。
北東アジア着のブタジエン相場は、小幅反発した。域外品などの売り物がほとんど見られなくなったことや、中国国内の合成ゴム先物相場が堅調に推移したことを受けた。韓国積みでは、現代ケミカルが5月積みの販売入札を実施した。
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